アイドリングストップは燃費に効果的?オン・オフも比較してみた!
最近の自動車にはアイドリングストップが装備されています。
初期のアイドリングストップは発進時に遅れるという大きなデメリットがありました。
さらに、運転中にストップが作動してほしくないところで、作動してしまうので余計に危険だという経験も筆者はしたことがあるのです。
本記事では、アイドリングストップは燃費に交換的なのかや、オン・オフ時の比較もお伝えしていきます。
- アイドリングストップって何?
- アイドリングストップのメリット
- アイドリングストップのデメリット
- アイドリングストップは燃費に効果的?
- アイドリングストップオン・オフの燃費比較
- アイドリングストップは燃費が悪くなるって本当?
- アイドリングストップのウソと本当をまとめてみた!
- エンジンオイルが劣化しやすくなるはウソ?
- 車検を含めた維持費が高くなるはウソ?
- バッテリー寿命が短くなるは営業マンのウソ
- セルモーターが故障しやすくなるは個体による?
- アイドリングストップは無駄?意味ない?
- アイドリングストップは実は危ない?!
- バッテリーが弱るとアイドリングストップはどうなる?
- アイドリングストップをキャンセルする方法
- まとめ
アイドリングストップって何?
そもそも、アイドリングストップとは何かと簡単に説明すると、一定の低速になるとエンジンが自動で停止するという機能です。
アイドリングストップ機能は、低すぎる外気温の場合は、作動しない仕組みになっています。
エンジンがある程度温まってくると、アイドリングストップは作動するようになっているのです。
では、アイドリングストップのメリットやデメリットについても、お伝えしていくことにしましょう。
アイドリングストップのメリット
アイドリングストップのメリットで、一般的に言われていることを羅列するだけですが
一つ一つ紹介していきます。
燃費が良くなる
アイドリングストップのメリットは、「燃費が良くなる」ということが挙げられます。
実際の燃費は・・・後ほど説明していきますね(汗)
とにかく、ディーラー営業マンは「燃費が良くなります」というのです。
1日5分のアイドリングストップで、年間約1,900円の節約が可能と言われています。
環境にやさしい
環境省のデータを参考にするとアイドリング時10分あたりの二酸化炭素の排出量は90gとなっています。
つまり、東京都で走行している自動車が毎日アイドリングストップを、約10分間作動させることで、年間で約13万tの二酸化炭素の排出量が抑えられるということになります。
アイドリングストップでエンジンの排気ガスを抑えることは、地球環境にも優しいと言えるのです。
アイドリングストップのデメリット
アイドリングストップには、デメリットもあります。
意外に、デメリットのほうが多いですが、一つ一つ紹介していきましょう。
停止時間が短いと燃費は悪化する
とはいえ、筆者は実感したことが無いのですが、一般的には燃費が悪化すると言われています。
エンジン始動時には燃料を多く消費するというのが燃費悪化すると言われる理由です。
バッテリーの消耗が激しくなる
しかし、ネットで調べても比較記事は見つかりませんし、根拠となる文章もないのです。
筆者は実感していないのですが、バッテリーの消耗が激しくなり寿命が短くなると言われています。
アイドリングストップ作動時はエアコンが効かなくなる
アイドリングストップ作動時は、エアコンが効かなくなります。
筆者も夏の暑い時期や冬の寒い時期などは、アイドリングストップをキャンセルしています。
理由は、夏は暑すぎるし、冬は寒すぎるからです(当然)
作動してほしくないところで作動する
また、交差点で対向車がいなくなるまでの停止も、アイドリングストップは作動してほしくありません。
たまに、駐車場に停めるために、シフトを「D」から「R」にするために停止したときも
アイドリングストップが作動するので煩わしく感じます。
アイドリングストップは燃費に効果的?
アイドリングストップは燃費に効果的なのか、実験的に行っている人はほとんどいません。
データを見た人が「アイドリングストップは意味ない」と言い出しているわけで
実際にアイドリングストップ車に乗っているかどうかも不明な人が多いのも事実です。
そんな中、筆者はミライースというアイドリングストップ車に乗っていて、本当にアイドリングが燃費に効果的なのかを知ることができる環境にあります。
実際にアイドリングストップオン・オフで、燃費はどう変わるのかについて実験をしたのでご報告いたします。
アイドリングストップオン・オフの燃費比較
アイドリングストップオン・オフの燃費比較ですが、実際に「10km」走行したときと「20km」走行したときの燃費のデータを公開していくことにしましょう。
まず、10km走行したときのアイドリングストップがオンの時の燃費ですが、
「16.4km/L」でした。
20km走行したときの燃費は、「21.6km/L」です。
当然かもしれませんが10km走行した程度では、余り燃費が良いとは言えませんね。
次に、アイドリングストップがオフの状態では、燃費はどう変化するのかを実際に走行して確認しました。
実際に「10km」走行したときの燃費は、「15.6km/L」です。
アイドリングストップの作動をキャンセルしているので、信号待ちではエンジンが動いている状態が続きました。
アイドリングストップが解除されているので発進もスムーズでした。
走行距離20kmの燃費は、「19.4km/L」です。
では、アイドリングストップオン・オフの燃費をまとめてみましょう。
◆アイドリングストップがオンで走行した場合
走行距離10kmの燃費:16.4km/L
走行距離20kmの燃費:21.6km/L
◆アイドリングストップがオフで走行した場合
走行距離10kmの燃費:15.6km/L
走行距離20kmの燃費:19.4km/L
アイドリングストップがオンの状態とオフの状態では 燃費は変わらないという意見がありましたが 以上の結果から、それはウソだということが分かりました。
アイドリングストップは燃費が悪くなるって本当?
実際に、ミライースの評価の中には、「燃費が悪い」という意見もあるほどです。
実際に筆者も、渋滞中の中で見た燃費は20km/Lもいっていないので、確かに、これだけでは「燃費が悪い」という意見も納得できます。
さらに、信号待ちでも5分ピッタリと停止するケースはほぼありません。
「あ、赤だ」と停止しても5分も待たずに、すぐに青信号にかわることもあるのです。
ストップアンドゴーが頻繁にあるという場合や渋滞の場合はどうしても燃費は悪くなるのは仕方ないかもしれません。
つまり、アイドリングストップと言っても万能ではないので短時間の停止が続いたり、渋滞の中では燃費は悪化します。
アイドリングストップのウソと本当をまとめてみた!
アイドリングストップ車について色々なうわさが流れています。
根拠のないウソでも、まことしやかにささやかれて、それが本当みたいになっていることもあります。
次は、アイドリングストップ車のウソを実際にアイドリングストップ社所有の筆者が暴いていきましょう。
エンジンオイルが劣化しやすくなるはウソ?
アイドリングストップ車のエンジンオイルは、通常の車よりも劣化速度は早いです。
アイドリングストップ車のエンジンオイルは劣化しやすいとか、交換時期が早いという情報を某自動車雑誌の関連サイトが記載しています。
さらに、エンジンオイルメーカー「WAKO’S」のケミカル技術部の人に、インタビューをしているので説得力のある情報に見えます。
エンジンが停止している状態からエンジンを始動する瞬間というのは、エンジンオイルにとっても厳しい環境になりやすいようです。
さらに、頻繁にエンジンの停止・指導を繰り返すアイドリングストップ車の場合は
油温が上がりにくいため、「WAKO’S」では低温から潤滑性の高い添加剤を、エンジンオイルにブレンドする工夫をしているとのこと。
エンジンオイルは一度エンジンに注入されて、エンジン始動された瞬間から酸化による劣化が開始されます。
また、エンジンオイルが黒く汚れるのはエンジン内部の汚れを落とし、包み込んでいるので、黒く汚れていることがオイルの劣化とは限らないのも事実です。
エンジンオイルの粘度をSNグレードの0W-16や0W-20を使用すれば、少なくともエンジンオイルの劣化速度を緩めることができます。
アイドリングストップ車の場合はメーカー指定の「シビアコンディション」で、エンジンオイルを交換すると良いでしょう。
筆者の場合は、メーカー指定よりも少し早めにエンジンオイルを交換しています。
車検を含めた維持費が高くなるはウソ?
これまで所有してきた軽自動車を比較したとしてもお金は余りかかっていないのです。
たとえば、ミライースの車検費用は、総込みでも4万6千円という値段で受けました。
修理する部分も交換する部分も無かったので値段は高くはなりません。
車検前に点火プラグやエアクリーナー、エアコンフィルターなど、交換しているので業者も指摘する部分が無かったでしょう。
バッテリーの電圧も正常値だったらしく、特に問題はなかったようです。
車検費用やメンテナンス費用は人によってもかなり違ってくるのではないでしょうか
バッテリー寿命が短くなるは営業マンのウソ
バッテリーの寿命が短くなるというのは、一般的にアイドリングストップからエンジン始動時にバッテリーに負荷がかかるからというのが理由です。
しかし、実際にアイドリングストップ車に乗っている筆者は、いきなりの始動不能を防ぐためにバッテリーは3年に1度くらいで交換しています。
それでも、ディーラーで点検をして問題が無ければ、5年経過しても使用していたこともありましたね。
アイドリングストップのない軽自動車にも乗っていたことがありますが、現在と、ほぼ同じような頻度で交換していたのです。
アイドリングストップはエンジンの始動時にバッテリー容量10%から20%くらいの
電力を必要としています。
バッテリー容量が激しく増減すると、バッテリーの負荷がかかるのでエンジン始動を何度も繰り返すとバッテリーに負荷を与えることになるというのです。
確かに、その通りかもしれませんが信号機が少ない田舎道の場合でも、同じことが言えるでしょうか?
エンジン始動によりバッテリーに負荷がかかるというなら、信号が少ない田舎道の場合は、同じアイドリングストップ車でもバッテリーは長持ちするという風になるのではないかと筆者は考えるのです。
セルモーターが故障しやすくなるは個体による?
アイドリングストップ車のセルモーターは通常のアイドリングストップなしの車よりも強化されています。
なので、心配するほどセルモーターは故障は少ないでしょう。
アイドリングストップは無駄?意味ない?
アイドリングストップ車のバッテリーが、新品から約1年半で寿命が来たという意見をみかけたことがあります。
そういう情報を見てしまった人は「アイドリングストップって意味がない」と
そのように考えてしまうかもしれません。
しかし、筆者のミライースに限っては3年間バッテリー交換しなくても問題はありませんでした。
ディーラーでバッテリー点検をしても「正常です」と言われたこともあったのです。
ただ、勘違いをしてはいけないのが、筆者も「アイドリングストップ非搭載派」であり
アイドリングストップはいらないと思っている側の人間です。
なぜなら、ストップアンドゴーの多い都市部の場合は、アイドリングストップが逆に邪魔になるし燃費が悪化する原因になるからです。
どうしてアイドリングストップ車を選んだのかと言えば、多くの人は「燃費の良い車に乗りたいから」ではないでしょうか。
これが、渋滞に巻き込まれた瞬間からアイドリングストップ車の意味がなくなるのです。
メリットよりもデメリットのほうが大きいため、誰もが「アイドリングストップ車は不要」という人が多くなるのかもしれませんね。
結局、アイドリングストップが無駄だと思う人はキャンセルをすれば良いです。
そして、アイドリングストップが必要だと思う人は、オンにした状態にすれば良いだけでしょうね。
アイドリングストップは実は危ない?!
アイドリングストップ車が初めて登場したときは、「アイドリングストップ車は危険」といっている人もチラホラいました。
理由は、信号待ちでバッテリー上がりになったら再始動ができなくなるのではないかという不安があったからでしょう。
では、バッテリーが弱くなった場合のアイドリングストップ車はどういう状態になるのかをお伝えしていくことにします。
バッテリーが弱るとアイドリングストップはどうなる?
なので、信号機の停車中にエンジンが停止してしまうということは、全くないので心配はいりません。
アイドリングストップをキャンセルする方法
アイドリングストップをキャンセルする方法は、「手動」「自働」の2種類の方法があります。
まず、手動でアイドリングストップをキャンセルする方法は、アイドリングストップを停止するボタンが運転席周辺に設置されているでしょう。
アイドリングストップを停止させたい場合は、エンジンを始動させてからボタンを押すと停止します。
エンジンを停止させて再始動させた場合はもう一度アイドリングストップのボタンを押さないとアイドリングストップがオフにならないのです。
つまり、手動でアイドリングストップを停止させようと思えば、エンジンを始動させるたびにアイドリングストップオフのボタンを押さないといけないということです。
じゃあ、自働でアイドリングストップを停止させる方法とは何かと言えば、「アイドリングストップキャンセラー」という部品を取り付ける必要があります。
各アイドリングストップ車に適合するアイドリングストップキャンセラーは、販売されていると思うので、一度探してみると良いでしょう。
ちなみに、ミライースLA300Sに適合するアイドリングストップキャンセラーは以下の通りです。
まとめ
筆者自身はアイドリングストップは不要だと思っていますが、それでも、せっかく装備として備わっているので運転するたびに使ってます。
ただ、アイドリングストップ機能に慣れていないころは、ギクシャクした運転だったので、危ないと感じていたのは言うまでもありません。
しかし、アイドリングストップに慣れてきたので、どういう風に解除すれば良いのかも理解できるようになりました。
アイドリングストップはいらないというなら、以上で紹介したキャンセラーを買って見るのも良いでしょう。