エコカーのブログ

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cvtでエンジンブレーキを多用すると燃費は悪くなるというのはウソだった?!

エンジンブレーキはMT(マニュアルミッション)の場合は 減速をするためにエンジンブレーキを使うことが多いです。

教習所でもエンジンブレーキをブレーキの補助として 上手く使うように指導されます。

cvtでも長く続く急な下り坂の場合は減速をしますが 平坦な道でも減速をするためにエンジンブレーキを使う人もいるのです。

本記事では、cvtでもエンジンブレーキを使っても良いのかや 燃費にどれくらいの影響が出るのかについてもお伝えしていきます。

そもそもエンジンブレーキとは?

エンジンブレーキは、エンジンの回転抵抗を利用した ブレーキのことを言います。 車というのはアクセルペダルを踏むことで加速しますが アクセルペダルを離すとエンジン回転数が落ちて 車が徐々に減速していくのです。

 

エンジンブレーキの使い方は、たいてい長い下り坂で使う場合が多いでしょう。

理由は、長い下り坂で通常のブレーキを執拗に使いすぎると 強い摩擦熱によりブレーキの利きが悪くなる「フェード現象」を 引き起こす可能性が高くなるからです。

通常のブレーキの補助として使うのが エンジンブレーキなのです。

cvtでのエンジンブレーキの使い方

cvtでのエンジンブレーキの使い方ですが シフトポジションを「D」から「S」にすると使用することができます。 メーカーによっては異なる表記かもしれませんがミライースなら 「B」にすると更に強いエンジンブレーキを使用できるのです。

 

ダイハツ以外のメーカーの場合は「L」にすると 更に強いエンジンブレーキを使用することとができます。

cvtエンジンブレーキを多用すると燃費は悪くなる?

エンジンブレーキの使用は燃費向上につながりますが その効果は明らかに小さいものと言えます。 確かに、最近の車はアクセルから足を離すことで 燃料がカットされるシステムになっています。

 

まあ、アクセル化は足を離すということに噛みつく人もいるかもしれませんが 具体的には、加速をしない状態のことです。

基本的に、エンジンブレーキを使用しシフトダウンすることで 燃料カットのエンジン制御が始まるので この時の状態は燃料噴射量はゼロという見方で良いでしょうね。

つまり、エンジンブレーキを使う距離が長ければ長いほど ガソリン消費量は少なくなるので燃費は向上するということになります。

しかし、車速が下がりすぎたうえにエンジン回転数が低下し アイドリング回転付近になるとエンジンストールを防ぐために燃料噴射が復帰します。

エンジンブレーキが燃費悪化の原因と言われる理由

エンジンブレーキを使用すると「ブーン」という 高いエンジン音がするので燃費に悪いという考えになるのでしょう。

しかし、高いエンジン音がするときに どれくらいの燃費に影響が出ているのかを見ていくことにしましょう。

エンジンブレーキを使用することは良いこと!

車を減速させようとする場合は 多くの人がフットブレーキを踏むでしょう。 しかし、フットブレーキを踏む行為は 場合によっては危険な時もあるのです。

 

たとえば、長い急な下り坂を走行するときに フットブレーキだけに頼っているとフェード現象が起きる可能性が高くなります。

確かに、近年販売される車においては軽自動車でも フェード現象の危険度は少なくなりました。

しかし、それでも長い下り坂でフットブレーキを多用してしまうと ブレーキの利きが悪くなることもあるのです。

また、ブレーキシステムに異常な加熱によりブレーキフルード内に 気泡ができ気泡がクッションの役目になりブレーキを踏んでも ブレーキの利きが悪くなることもあります。 これを、ベーパーロック現象と呼んでいます。

 

エンジンブレーキは、長い下り坂での使用だけではなく 高速道路や一般道でも使うシーンがあるのです。

たとえば、前の車との車間距離を一定に保ちたいとき 前の車との距離が縮まりそうになると アクセルペダルを離しスピードを調節することで減速することが可能です。

アイドリングストップ車などは回生ブレーキがあるので フットブレーキを使わなくても強いエンジンブレーキが期待できます。

筆者はエンジンブレーキをうまく使える人は 運転が上手い人だと考えています。 運転が上手い人は、同乗者に減速していることを 全く気付かせないようなスムーズな運転を心がけている場合が多いのです。

基本的に燃料が使われる量というのはアクセルペダルの踏み込み量に比例ていて エンジンブレーキを効果的に使うことで燃費に良い運転ができると言えます。

エンジンブレーキを積極的に使いスピードコントロールをして 燃費の良い運転を心がけていきたいものですね。

エンジンブレーキを多用するとcvtが壊れる!?

結論を言えば、そう簡単に壊れるものではありません。 とはいえ、cvtでもエンジンブレーキを多用すると壊れるのかについて 色々と調べると「壊れる」というネット情報が見つかりました。

 

しかし、最近の車も進化し続けているので そう簡単にcvtが壊れるとは考えにくいのです。

エコカーにもマニュアルモードが付いているモデルなら ガチャガチャとスポーティに加速・減速をしてみたくなりますよね(笑)

cvtのマニュアルモードは「シーケンシャル式」だったり 「パドルシフト式」だったり色々な方式が存在しています。

cvtでもスポーティな走りをしたいとかマニュアルミッションのような走りをしたいと そう考える人もいるのです。

メーカーはスポーティな走りをしたいという人にも 楽しく運転をしてもらいたいのでマニュアルモードを開発し市販します。

基本的にマニュアルモードの付いているcvtは 減速を頻繁にしても壊れるということはありません。 いえいえ、もし仮に壊れるとすれば リコールものでしょう(苦笑)

 

さらに、教習所でもエンジンブレーキを使うように指導されているので エンジンブレーキを使うことはメーカーも想定しているのです。

マニュアルモードが付いていないcvtでも 壊れないような技術が備わっています。

なので、「エンジンブレーキ多用でcvtが壊れる」ということは ほとんどないので気にする必要はないでしょう。 とくに、マニュアルモード付のcvtエンジンブレーキの多様くらいで 壊れるような車はメーカーも販売していません。

 

メーカーも色々な試験をしているので そんな軟なcvtが市場に出回る可能性は極めて低いでしょう。

まとめ

エンジンブレーキを使うことで 燃費は良くなります。 シフトダウンをしなくても回生ブレーキを利用すれば シフトポジションを「D」にした状態で使うことができます。

 

長い下り坂の場合はシフトポジションを 「D」から「S」にしてエンジンブレーキを活用しましょう。

場合によってはシフトポジションを「B」または「L」にして エンジンブレーキを活用するとブレーキ系にも優しい運転が可能になります。