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燃費が悪化する原因って何?燃費が向上する方法

車の燃費が新車のころと比べて 悪いと感じたことは無いですか?

燃費が新車のころと比べて極端に悪くなっている場合は 何らかの消耗部品が劣化している可能性があると思われます。

本記事では、燃費がいきなり悪くなった場合の 基本的な事例をお伝えしていきます。

とはいえ、燃費がいきなり悪くなる原因は運転のやり方や 渋滞などを走ることが多かった場合でも起こるので 本記事は単なる目安にしていただけると幸いです。

燃費が急に悪くなった!そんな時に確認するポイント

同じ車を使い続けていると燃費が悪くなったり 良くなったりすることに気が付くかもしれません。 車の燃費が悪くなった状態が続く場合は 先ほどお伝えした通り消耗部品の劣化が考えられます。

 

燃費が悪くなった時に考えられる原因について 一つ一つお伝えしていきましょう。

エンジンオイルの劣化

エンジンオイルは車を使い続けると ドンドン劣化していきます。

一度エンジンを始動させて車を動かしたら その時点で劣化が開始されるのです。

エンジンオイルがどうして劣化していくのか その原因は、以下の通りといえます。

・熱による劣化 ・水分混入による劣化 ・酸化による劣化 ・せん断による劣化 ・ブローバイガスによる劣化 ・スラッジによる劣化

 

それでは、一つ一つエンジンオイルが劣化する原因について 紹介をしていきましょう。

熱による劣化

エンジンオイルが劣化する原因は 「熱による劣化」が挙げられます。 エンジンオイルは油温が80~100℃という状況下で 最適な性能を発揮するように開発されています。

 

実際のエンジンオイルの仕様環境では走行する地域や 車を運転するやり方によっても油温は大きく変動するのです。

たとえば、長時間の渋滞やサーキットを走るという乗り方の場合は エンジンオイルの油温は上昇しやすくなり劣化しやすくなります。

水分混入による劣化

エンジンオイルが劣化する原因は 「水分混入による劣化」が挙げられます。 エンジンオイルに水分が混入することで 劣化する可能性は高くなります。

 

エンジンオイルに水分が混ざることで 乳化と呼ばれる現象が起きて白く濁った液体の塊ができるのです。

これは、短距離の走行を繰り返すことで 乳化と呼ばれる現象が起きやすくなっています。

理由としては、短距離走行ではエンジンオイルの油温が上がりきれていないので 大気中の水分が蒸発しないでエンジンオイルに取り込まれてしまうからです。 さらに、冬場になるとエンジン内部に発生する結露も 注意が必要となります。

 

結露がオイルパンの底にたまることで エンジンオイルが乳化してしまう可能性が高くなります。

酸化による劣化

エンジンオイルが劣化する原因は 「酸化による劣化」が挙げられます。 エンジンオイルは走行をしなくても 空気に触れているだけで少しずつ酸化していきます。

 

エンジンオイルの粘度は柔らかくなりますし 使用していないエンジンオイルでも一度開封すると 空気が混入して酸化し始めるのです。

しかし、空気が今夕していないエンジンオイルの場合で 缶から未開封なら10年くらい経過しても品質に問題はありません。

せん断による劣化

エンジンオイルが劣化する原因は 「せん断による劣化」が挙げられます。 せん断は物体や流体の内部に任意の面に対して 並行方向に力が加わることをいいます。

 

エンジンオイルにはエンジン内部の金属同士が擦れ合う箇所に入り込み 摩擦を減らすという役目を持っているのです。

そのため、せん断の力を受けます。

エンジンオイルは耐久に優れるように調合されているのですが せん断を受け続けるとエンジンオイルに含まれているポリマーという成分がダメージを受けます。

そうなると、エンジンオイルの粘度が 徐々に柔らかくなって油膜が形成されにくくなるのです。 その結果、エンジンオイルが劣化して油膜が形成されにくくなると 金属同士の擦れ合っている部分に抵抗が生まれ 燃費悪化の原因とつながっていきます。

 

ブローバイガスによる劣化

エンジンオイルが劣化する原因は 「ブローバイガスによる劣化」が挙げられます。 エンジン内部では圧縮や燃焼が行われていますが この時にシリンダーとピストンの隙間から漏れるガスを 「ブローバイガス」と呼ばれています。

 

ブローバイガスは主に未燃焼燃料や燃焼ガス、エンジンオイルのミスト成分により 構成されています。

ブローバイガスがエンジンオイルに混入することで エンジンオイルの劣化が加速していくのです。

また、ブローバイガスの混入を防ぐことは困難なので エンジンオイルを定期的に交換する事しか対処はできません。

スラッジによる劣化

エンジンオイルが劣化する原因は 「スラッジによる劣化」が挙げられます。 スラッジはエンジン内部の燃料の燃えカスです。

 

スラッジはカーボンスラッジとも呼ばれていて エンジンオイルに滞留し、オイルフィルターで濾過されます。

ですが、エンジンオイルやオイルフィルターを交換しないでいると スラッジが徐々に蓄積していきエンジンオイルが汚れていきます。

その結果、エンジンオイルが劣化していき黒く汚れて ザラザラした感じになっていくのです。

エンジンオイルはエンジン内部を循環して 潤滑・冷却・密閉・防錆・清浄という5つの作用により エンジンのコンディションを保っています。 エンジンオイルが劣化していくことで 潤滑・冷却・密閉・防錆・清浄などの働きができなくなるのです。

 

そうなると、エンジンも本来の性能を発揮できなくなり 燃費が徐々に悪くなっていくということです。

タイヤの空気圧が低すぎる

タイヤの空気圧はメーカーが指定した適切な数値にしないと 燃費が悪くなる可能性が高くなります。 タイヤの空気圧は運転席のドアを開けたところに貼っているシールや 取扱説明書にも記載されています。

 

タイヤの空気圧は1ヶ月に全体の5~10%ほど 自然と空気が漏れて減少していくと言われています。

たとえば、膨らんだ風船を放置していれば 時間の経過とともに徐々にしぼんでいくでしょう。

それと同じで、タイヤも自然と空気が抜けてしぼんでいくので 定期的に空気圧を点検して空気を補充することが大切なのです。

タイヤの空気圧が低い場合は 以下のようなことが起きやすくなります。

・燃費が悪くなる ・パンクしやすくなる ・タイヤの寿命が短くなる ・グリップ力が低下する ・ハンドリングが不安定になる

 

空気圧が低いと路面と設置するタイヤの面積が増加するので 抵抗が大きくなり燃費が悪くなります。

これは、車体と重量によっても大きな違いがありますが 適正より50kPa低い状態になると市街地で2.5%、郊外で4.3%ほど 燃費が悪くなるのです。

そして、タイヤの空気圧が低い状態で走行し続けていると タイヤが波立つ「スタンディングウェーブ現象」が発生しやすくなります。

タイヤが不規則に揉まれる状態になって 急速に加熱しバーストする可能性も高くなるのです。

さらに、ゴムの劣化も進むので 空気圧の低下はタイヤの寿命も減らす結果地なります。

点火プラグの劣化

車のエンジンはガソリンと空気の混合気により 燃焼を起こしています。 その熱エネルギーをもとにして 回転運動へと変換させてタイヤを回転させています。

 

エンジンにとって重要なのは 「点火プラグ」です。

点火プラグは燃焼を繰り返す燃焼室に取り付けられていて 厳しい環境下で天下を繰り返しています。

過酷の環境下で動作する点火プラグは 電球と同じく消耗品の一つです。 点火プラグも定期的に交換しないと 燃費の悪化につながる可能性が高くなります。

 

点火プラグが劣化していくことで正確な点火が行えなくなり 本来燃焼すべきガソリンが燃焼しないで そのまま排出される可能性もあるのです。

点火プラグの劣化は廃棄系統などのセンサー類や触媒にも 悪影響を与え寿命を縮める可能性も考えられます。

点火プラグの性能の低下は車の始動性や出力などや 燃費などにも影響を与えるので無駄な出費を抑えるためにも定期的に交換したほうが良いでしょう。

点火プラグについては「軽自動車のプラグを交換したらすごい効果が出た話」でも 詳しく紹介をしているので読んでみてくださいね。

O2センサーの故障

余り知られていないのがO2センサーと呼ばれるパーツで 役目としては排気ガスに含まれる酸素濃度を検知することで 燃料が濃いか薄いかを判断することです。 O2センサーが故障してしまうと燃費が悪化してしまいますし 必要以上に燃料を濃く噴射させる原因となります。

 

燃料を無駄に燃焼室に送り込むようになると ガソリンが無駄に消費されるということになるのです。

そうなると燃費が悪化してしまうというわけです。

O2センサーは消耗部品ですが メーカーは交換指定をしていないので 交換時期を知らない人も多いかもしれません。

O2センサーの寿命は一般的に5年と言われていて 走行距離としては8万km以上と言われています。

O2センサーは使い続けていると劣化していきますし 明らかな異常が無くても排ガスが臭かったりします。

また、燃費も極端に悪くなるので 分かるかもしれません。 O2センサーは消耗品なので新車から5年以上も 一度も交換したことが無ければ、交換をしてみても良いでしょう。

 

重い荷物50キロまでなら問題ない!

車に重い荷物を積み込んでいると 燃費が悪くなると言われています。 しかし、具体的に何キロまでの重さが加わると 燃費に大きな影響が出るのでしょう。

 

具体的に言えば50キロ以下の重量が増加した程度では 燃費による影響は少ないと言えます。

普通に車を運転している限り 重量50キロの差は実感できることはないでしょう。。

筆者はワゴンRターボを所有していたこともあり 30キロの米を4つほど積んで走行したことがあります。 後部座席を寝かせて後方に集中して積んでいたため 後ろのめりに車が傾きながら、走行をしていたことを記憶しています。 まあ、30キロが4つなので重量は120キロ増加させた状態で 走行しているので燃費は確かに悪かったですね。

しかし、4人乗車での走行の場合は 余り燃費に影響は出なかったという経験があります。

つまり、重量が50キロくらいでは 燃費に影響は出にくいのだということになります。

燃費が向上する方法はある?

燃費が向上する方法というのは ここまでで紹介したことを点検して 交換すべき部品は交換すれば良いだけの話だと思われます。 燃費向上を目指すなら、消耗部品だけではなく 運転の方法も見直すべきだと言えるでしょう。

 

燃費向上につながる運転方法については 「車の運転で燃費はどう変化する?燃費アップの秘訣を紹介」で 紹介をしているので読んでみてくださいね。

まとめ

燃費が悪化する原因については エンジンオイルや点火プラグなどの消耗部品も 間接的な関係があります。 最近の車は「フリーメンテナンス」みたいな感じで 故障しにくくなっています。

 

また、現在の軽自動車のエンジンは複雑で 電子制御システムが多くなっているのです。

なので、自分で車のメンテナンスをするのも勇気が必要になりますが そこは、ディーラーに行って点検をしてもらうというのも一つの方法と言えます。

つまり、車の燃費をよくするためには 定期的な消耗部品を交換するということです。